「上司がいつも不機嫌で、話しかけるのが怖い」
「仕事でミスをすると、露骨に嫌な態度を取られる」
「フキハラが理由で退職するのは甘えなのかな?」
あなたも、このような悩みを抱えていませんか?
上司や同僚の不機嫌な態度に悩んでいても、はっきりした暴言がないために「これくらい我慢するべきなのかもしれない」と考えてしまうこともあるでしょう。
私自身、営業の仕事で思うように数字が取れなかったとき、上司から厳しく問い詰められ、不機嫌な態度を取られた経験が何度もあります。
営業成績について指導を受けること自体は理解できます。
しかし、結果が出ないことへのプレッシャーに加えて、上司の不機嫌な態度にも向き合わなければならない状況は、精神的に大きな負担でした。
先に結論をいうと、フキハラによって働きづらさを感じているなら、退職を考えてもかまいません。
会社が正式にハラスメントと認めなければ辞められないわけではありませんし、相手の機嫌を直す責任まで背負う必要もありません。
職場へ相談することで状況が改善する場合もあります。しかし、改善が難しく、すでに退職する意思が固まっているなら、次に考えるのは辞め方です。
この記事では、フキハラの具体例、私自身の実体験、職場での対処法、退職するかどうかの判断基準、上司が怖くて退職を言い出せない場合の方法を解説します。
フキハラとは不機嫌な態度で周囲を萎縮させること

フキハラとは「不機嫌ハラスメント」の略称です。
不機嫌な態度や表情によって周囲に心理的な圧力をかけ、相手を萎縮させたり、仕事をしづらくさせたりする行為を指す言葉として使われています。
たとえば、職場では次のような言動が問題になることがあります。
- 質問すると大きなため息をつく
- 機嫌が悪いときだけ返事をしない
- 気に入らないことがあると無視する
- 書類や物を乱暴に置いて威圧する
- 人によって露骨に態度を変える
- 不機嫌になると必要な指示や確認ができなくなる
こうした言動が繰り返されると、周囲は相手の機嫌を優先して行動するようになります。
「今日は機嫌が悪そうだから報告は後にしよう」
「質問したら、また嫌な顔をされるかもしれない」
と考えるようになれば、本来の仕事にも影響が出かねません。
不機嫌なだけで必ずフキハラになるわけではない
誰でも体調が悪い日や、気分が落ち込む日はあります。
そのため、表情が暗い、口数が少ないというだけで、すべてフキハラだと判断するのは適切ではありません。
重要なのは、どのような言動があり、周囲の人や仕事にどのような影響が出ているかです。
たとえば、普段から無口な上司と、部下が質問したときだけ意図的に返事をしない上司では、状況が異なります。
相手が不機嫌かどうかを推測するより、具体的な行動に目を向けましょう。
フキハラがパワハラに該当する場合もある
フキハラは、法律上独立して定義されたハラスメントの種類ではありません。
ただし、不機嫌な態度に加えて、継続的な無視や威圧的な言動などがある場合、状況によっては職場のパワーハラスメントに該当する可能性があります。
厚生労働省では、職場のパワーハラスメントについて、優越的な関係を背景とした言動であること、業務上必要かつ相当な範囲を超えていること、就業環境が害されることの3つを、すべて満たすものと説明しています。
一方、業務上必要な範囲で行われる適切な指導まで、すべてパワハラになるわけではありません。
そのため、「フキハラだから必ず違法」「怒鳴られていないから問題ない」と単純に判断せず、具体的な言動や職場への影響を整理することが大切です。
私も営業職で上司の不機嫌な態度に悩んだ経験がある

私自身、営業の仕事で上司の不機嫌な態度に悩んだ経験があります。
営業職では数字を求められますし、成果が出なければ、その理由や改善策について説明を求められることもあります。
そのこと自体は、仕事をするうえで必要な場面もあると思います。
しかし、私にとって苦痛だったのは、数字が取れなかったときに、
「なんで数字が取れないんだ?」
と厳しく詰められ、上司から不機嫌な態度を取られることでした。
ただでさえ営業成績が振るわず、どうすれば数字を上げられるか悩んでいるところに、上司の不機嫌な態度が重なる。
それが本当に嫌でした。
数字への指導より上司の態度が大きな負担だった
もちろん、営業で数字が取れないのであれば、改善すべきことがあるかもしれません。
「なぜ成果が出ていないのか」
「次はどうすればよいのか」
という話し合い自体は、必要だと思います。
しかし、成果を改善するための指導と、不機嫌な態度で相手に精神的な負担を与えることは別です。
私も当時、数字が取れないことに悩んでいました。
それに加えて、上司が不機嫌になることも大きなストレスになっていました。
営業成績について考えるだけでなく、上司からどのような態度を取られるのかまで気にしなければならなかったのです。
この経験から感じたのは、仕事のつらさは、業務量や成果へのプレッシャーだけで決まるわけではないということです。
上司の態度や職場の雰囲気によっても、働く人の負担は大きく変わります。
上司の機嫌を取ることまで自分の仕事にしなくていい
仕事で改善すべき点があれば、向き合うことは大切です。
しかし、それと上司の不機嫌を受け止め続けることは別の問題です。
成果が出なかったからといって、相手の不機嫌な態度まで我慢しなければならないわけではありません。
もし今、あなたも上司の顔色をうかがいながら仕事をしているなら、そのつらさを「自分の気にしすぎ」で片づける必要はないと私は思います。
相手の機嫌を直すことより、自分が安心して仕事を続けられる環境なのかを考えてみてください。
フキハラが理由で退職したいと思うのは甘えではない

「暴言を吐かれたわけではない」
「仕事は普通に教えてもらえている」
「上司の機嫌が悪いくらいで辞めるのは大げさかもしれない」
そう感じる人もいるでしょう。
しかし、退職を考えるうえで重要なのは、誰が見ても明らかなハラスメントがあるかどうかだけではありません。
今の職場で、これからも働き続けたいと思えるかどうかです。
顔色をうかがい続けることが負担になる
フキハラのつらさは、不機嫌な態度を取られた瞬間だけではありません。
相手の機嫌が悪くなる前から、言動に気をつけなければならないことも負担になります。
たとえば、
「この報告は今しても大丈夫かな」
「また嫌な顔をされるかもしれない」
「余計なことを言わない方がいいかな」
と考える状態です。
毎日のようにこうした気遣いが必要なら、職場へ行くこと自体が負担になる場合があります。
仕事内容が嫌いではなくても、人間関係や職場の雰囲気が理由で退職したいと感じることはあります。
仕事の相談や報告ができなくなることもある
特に注意したいのは、上司の不機嫌な態度によって業務に支障が出ている場合です。
たとえば、
- わからないことを質問できない
- ミスをすぐに報告できない
- 指示が曖昧でも聞き返せない
- 上司の機嫌によって相談するタイミングを変えている
といった状況です。
本来、報告・連絡・相談は仕事を進めるために必要なものです。
それなのに、上司の機嫌が気になって必要なコミュニケーションを取れないのであれば、職場環境を見直す理由になります。
退職するためにフキハラを証明する必要はない
「退職したいけれど、フキハラだと証明できない」
と悩んでいる人もいるでしょう。
しかし、退職することと、会社のハラスメントを法的に認定してもらうことは別です。
退職のために、上司の言動がフキハラに該当すると証明しなければならないわけではありません。
ただし、ハラスメントを理由とする法的な請求や、退職後の公的制度上の扱いを求める場合は、具体的な事実や記録が重要になることがあります。
自分が退職したいのか、会社へ改善を求めたいのか、法的な対応をしたいのか。
目的を分けて考えましょう。
フキハラがつらいときに試したい4つの対処法

フキハラで悩んでいるなら、相手の機嫌を変えようと努力するよりも、まず自分の負担を減らす方法を考えましょう。
ただし、相手への恐怖が強い場合や心身に不調が出ている場合は、無理に本人へ働きかける必要はありません。
1.相手の機嫌を取ろうとしすぎない
上司が不機嫌になると、
「自分が何か悪いことをしたのかな」
「もっと気を遣えば機嫌が良くなるかもしれない」
と考える人もいるでしょう。
しかし、相手が不機嫌になる理由は、必ずしも自分にあるとは限りません。
もちろん、仕事で改善すべき点があるなら対応は必要です。
ただし、必要な業務上の対応と、相手の感情を何とかしようとすることは別です。
相手の顔色に合わせて何でも引き受けたり、必要以上に謝ったりする状態が続いているなら、一度距離の取り方を見直しましょう。
2.業務連絡を文章で残す
対面での相談が難しい場合は、可能な範囲でメールやチャットを利用する方法があります。
たとえば、
「Aの作業を進めるため、Bについて確認させてください。○日までにご回答いただけると助かります」
と、確認したい内容を簡潔に伝えます。
文章にすれば、業務上必要なことを整理して伝えやすくなります。
また、後から何を依頼し、どのような回答があったのかを確認できます。
ただし、会社によって連絡方法のルールは異なります。
メールやチャットでも無視される場合は、それだけで解決しようとしなくてかまいません。
3.不機嫌な態度と仕事への影響を記録する
フキハラについて誰かに相談するなら、具体的な出来事を記録しておくと説明しやすくなります。
たとえば、
「○月○日、業務について質問したが、返事をしてもらえず作業が進まなかった」
「○月○日、報告した際に強い口調で問い詰められ、その後の相談をためらった」
というように記録します。
整理しておきたいのは、次の内容です。
- 日時と場所
- 相手が実際に言ったこと・したこと
- そのときの業務内容
- 仕事や自分の状態に生じた影響
- 会社へ相談した場合は、その回答
ポイントは、「相手はひどい人だ」という評価ではなく、実際に何が起きたかを残すことです。
ただし、記録のために会社の機密情報や顧客情報を無断で持ち出してはいけません。
4.別の上司や人事担当者へ相談する
上司本人へ話すことが難しいなら、別の管理職や人事担当者、社内の相談窓口へ相談する方法があります。
相談するときは、
「上司がいつも不機嫌です」
と伝えるだけでなく、業務上の問題も説明するとよいでしょう。
たとえば、
「質問した際に返答がなく、業務が止まることがあります。別の方に確認できる体制へ変更できないでしょうか」
という伝え方です。
相談によって、報告先や担当業務の変更、異動などが検討される場合もあります。
一方、相談しても対応してもらえない場合や、社内での相談が難しい場合は、都道府県労働局の総合労働相談コーナーなど、社外の窓口を利用する方法もあります。
ただし、すべての対処法を試し終えるまで、退職してはいけないわけではありません。
フキハラで退職するかは改善の見込みと自分の意思で判断する

フキハラがつらいと感じても、仕事自体は好きで、できれば今の会社に残りたい人もいるでしょう。
反対に、すでに何度も我慢していて、これ以上働き続けたいと思えない人もいるはずです。
大切なのは、改善する見込みがあるか、そして自分自身が今の会社で働き続けたいと思っているかです。
改善が具体的に進んでいるなら働き続ける選択肢もある
たとえば、
- 上司との報告・相談の方法が見直された
- 別の担当者へ質問できるようになった
- 異動や配置変更が具体的に進んでいる
- 人事担当者が状況を確認して対応している
- 自分も環境が変わるなら働き続けたいと思っている
という場合は、今の会社で働き続けることを検討してもよいでしょう。
ただし、重要なのは実際に改善が進んでいることです。
「本人に悪気はないから」
「そのうち慣れると思うよ」
と言われただけでは、職場環境が変わるとは限りません。
会社の言葉だけでなく、具体的な行動や変化を判断材料にしましょう。
改善が難しく働き続けたくないなら退職を考えてよい
一方、上司の不機嫌な態度が長く続き、相談や報告をすること自体が怖くなっているなら、退職を考えてもよいでしょう。
会社へ相談しても状況が改善しない場合だけでなく、相手への恐怖が強く、相談することすら難しい場合もあります。
すべての対処法を試し終えるまで、退職を我慢する必要はありません。
今の職場で改善が難しく、すでに退職する意思が固まっているなら、次に考えるのは「辞めてもいいか」ではなく「どう辞めるか」です。
なお、眠れない、強い不安が続くなど心身に不調が出ている場合は、職場の改善を待つより休養や医療機関への相談を優先してください。
フキハラを理由に退職するときの伝え方

フキハラで退職したいと考えたとき、特に悩みやすいのが退職理由の伝え方です。
「上司の態度が嫌なので辞めます」と正直に言うべきなのか、迷う人もいるでしょう。
しかし、退職意思を伝えるために、上司のフキハラを直接指摘する必要はありません。
退職理由は「一身上の都合」と伝える方法がある
自分で退職を伝えられる場合は、簡潔に意思を示しましょう。
たとえば、次のような伝え方です。
「一身上の都合により、退職することを決めました。必要な手続きを進めたいと考えています」
退職意思を伝えるために、上司のフキハラを本人へ直接指摘する必要はありません。
ただし、ハラスメントが退職の原因になっている場合は、雇用保険上の離職理由についても注意が必要です。
上司や同僚からの著しい嫌がらせなどが原因で退職した場合は、事実関係によって雇用保険上の扱いが変わる可能性があります。
離職票に記載された理由が実際の退職理由と異なる場合は、ハローワークへ事実を伝え、確認してもらいましょう。
会社へ退職意思を伝えることと、公的な手続きで実際の離職理由を確認してもらうことは、分けて考えることが大切です。
上司以外の人へ退職意思を伝える方法もある
退職を伝えたい相手が、普段から不機嫌な態度を取る直属の上司だった場合、
「辞めたいと言ったら、また詰められるのではないか」
と不安になるかもしれません。
この場合は、人事担当者や別の管理職へ退職意思を伝えられるか、会社の手続きや相談先を事前に確認するとよいでしょう。
また、やり取りを記録に残したい場合は、メールや書面で退職意思を伝えることも考えられます。
上司と直接話すことだけが退職意思を伝える方法ではありません。
ただし、雇用契約や会社の手続きによって確認すべきことは異なるため、必要な対応は整理しておきましょう。
強く引き止められても退職意思を明確にする
退職を伝えた際に、
「そんな理由で辞めるのか」
「数字を出せないのに文句を言うな」
「今辞められたら困る」
と言われることを心配している人もいるでしょう。
実際に引き止められた場合も、すでに退職する意思が固まっているなら、
「退職する意思は変わりません」
と明確に伝えることが大切です。
上司に納得してもらうために、何度も同じ説明を繰り返す必要はありません。
退職するかどうかの判断を、相手の機嫌に合わせて変える必要はないのです。
上司が怖くて退職を言い出せないなら退職代行が選択肢

フキハラで悩んでいる人の中には、
「辞めることは決めている」
「でも、あの上司に退職を伝えるのは怖い」
という人もいるでしょう。
普段の報告や相談でさえ緊張する相手なら、退職の話を切り出すことが大きな負担になる場合があります。
退職する意思は固まっているのに、上司へ伝えられないことが障害になっているなら、退職代行を検討する方法があります。
退職代行は、本人に代わって会社へ退職意思を伝えるなど、退職を支援するサービスです。
ただし、退職代行を利用すれば必ず希望日に退職できるわけではありません。
また、会社から本人への連絡が完全になくなるとも限りません。
自分の状況とサービスの対応範囲を確認したうえで利用を判断しましょう。
会社へ退職を伝えることが目的ならJobsへ相談する
「会社と具体的な法的紛争にはなっていない」
「退職する意思は固まっている」
「でも、上司の不機嫌な態度が怖くて言い出せない」
という場合は、退職代行Jobsへの相談を検討しましょう。
たとえば、相談時には次のように伝えられます。
「上司の不機嫌な態度が怖く、退職の話を切り出せません。退職する意思は固まっていますが、会社との直接のやり取りをできるだけ避けたいです」
相談する際は、次の情報も整理しておくと説明しやすくなります。
- 雇用形態と契約期間
- 希望する退職時期
- 現在の出勤状況
- 退職を申し出たことがあるか
- 会社からの引き止めやトラブルの有無
- 有給休暇や貸与品の状況
また、Jobsは民間企業が運営する退職代行サービスです。
会社へ退職意思を伝えることと、会社との法律上の交渉を行うことは別なので、自分に必要な対応がどのプランに含まれるかを申し込み前に確認してください。
すべての人が労働組合への加入を必要とするわけではありません。
一方、会社との交渉が必要になる場合は、労働組合の実際の対応体制などを確認することが重要です。
退職を決めているのに、上司が怖くて言い出せないなら、直接話す以外の方法を選んでもよいのです。
▶ 退職代行Jobsの対応内容と料金について無料相談するハラスメントについて法的な対応を求めるなら弁護士へ相談する
一方、フキハラに加えて、
- 継続的な威圧や無視について法的対応を求めたい
- ハラスメントによる損害賠償請求を考えている
- 会社から具体的な金銭請求を受けている
- すでに会社との間で法的紛争になっている
という場合は、弁護士への相談を検討しましょう。
こうしたケースでは、単に退職意思を伝えるだけでは問題が解決しない可能性があります。
ただし、フキハラに悩んでいるというだけで、必ず慰謝料や損害賠償が認められるわけではありません。
法的な責任が認められるかどうかは、具体的な言動や証拠、被害の状況などによって異なります。
弁護士による退職代行を検討する場合は、弁護士法人ガイアも選択肢の一つです。
相談内容への対応可否と費用を確認してから判断しましょう。
▶ 弁護士法人ガイアの対応内容を確認するフキハラで退職したいなら相手の機嫌より自分の働き方を大切にしよう

職場の改善が見込めず、すでに退職する意思が固まっているなら、無理に働き続ける必要はありません。
退職するために、フキハラを証明することや、上司本人を納得させることが必ず必要なわけではありません。
自分で退職を伝えられるなら、意思を明確にして手続きを進めましょう。
一方、退職する意思は固まっているのに、上司が怖くてどうしても言い出せないなら、退職代行への相談を検討する方法があります。
通常の退職意思の伝達が主な目的ならJobsへ。
具体的な法的紛争があるなら弁護士への相談というように、自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
上司の機嫌をうかがい続けることだけが、働き続けるための方法ではありません。
今の職場で働き続けたいのかを考え、退職すると決めたなら、自分に合った辞め方を選びましょう。
▶ 退職代行Jobsの対応内容を見てみる
